TSUCHIDA YASUHIKO - 土田康彦

『嫌悪の中心で』

早熟の生意気さと
無知の愚かさと
理想の無謀さでもって
あの頃の私に多くの人間が嫌悪感を抱いていたであろう

一方、そういった私を
右も左も知らぬ私を
盲目的に信頼し続けた者もいる

彼らは言う
無垢な笑顔を絶やさないお前ほど
恐ろしいものはなかった